garden
作者西川は、写真を本格的に始める前は、造園を学び、造園設計(公園、屋外空間等)に従事していました。gallery 176 に運営メンバーとして参加後、自らの原点である造園、庭園に関連する作品をグループ展(gallery 176 再開企画「176 reborn」、台北交流展 gallery 176 写真家6人|それぞれの視点、それぞれの世界 等)及びフォトフェア(TAIWAN PHOTO 2017、TAIWAN PHOTO 2018、TAIWAN PHOTO 2019)で発表してきました。今回、これら庭園に関する作品群を、初めて個展として発表します。
作品説明
英語の“garden”という言葉の語源は、古代ヘブライ語の防御するという意味の“gan”と、悦び(よろこび)、愉しみ(たのしみ)という意味の“eden”です。いわば、庭園(garden)とは、「安全で快適な場所」であり、「人間にとっての理想世界」をイメージさせるものです。(参考文献:進士五十八(しんじ・いそや)著「日本の庭園 」)
私は、その庭園(主に日本庭園)で、歩き回りながら写真を撮り続けています。園路をひたすら歩き、立ち止まり、再び歩く、それを繰り返します。歩くにつれて視線が移動し、視野が変わり、新たな風景が見えてきます。その途中で、見え隠れする樹々や石、苔、突然現れる水の流れなど、その場その場の風景を切り取っています。
この作品は、理想世界である庭園で、私が自らの内なる美意識を信じ、美しい、心地良いと感じて切り取った、理想的な風景の断片です。
関連展示
西川善康写真展「garden」
会場:gallery 176 (ギャラリー イナロク)
大阪府豊中市服部元町1-6-1/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分会期:2020年7月3日(金)〜7月14日(火)
休廊日:7月8日(水)、9日(木)
開廊時間:13:00〜19:00